人免疫グロブリン製剤
人免疫グロブリン製剤
人の血液中にはいろいろな病原体に対する抗体が含まれています。抗体には免疫グロブリンIgG、IgA、IgM、IgD、IgEがありますが、このうちIgGを精製して取り出した製剤が人免疫グロブリン製剤です。
人免疫グロブリン製剤はどのようなときに使用するかというと、麻疹やA型肝炎の発症防止と症状の軽減のために用いられます。
ワクチンは摂取してから十分な抗体ができるまでに通常1ヶ月以上はかかりますが、人免疫グロブリンは人の血液中のこれらの抗体を精製したもので、病気に対してすぐに効果が表れます。しかし、この人免疫グロブリン製剤はワクチンと違って、効果が続く期間は短く、1ヶ月から長くて2ヶ月ぐらいです。
麻疹の場合はワクチンの接種を受けていない、あるいは何らかの他の病気のために受けることができなかった子供が、麻疹の子供と接触し、感染したと思われる時、人免疫グロブリン製剤を3日以内に注射すると発症を防止したり、5、6日以内に注射すると症状を軽くすることができます。しかし、最近はこのような使用方法はあまりなく、ワクチンが主流になっています。
人免疫グロブリン製剤を使用して抗体が残っていると、生ワクチンの効果に影響を及ぼすことがあります。このため、人免疫グロブリン製剤の注射をした後に生ワクチンの接種を受ける場合には少なくとも6週間、通常3ヶ月の間隔をあけます。また、川崎病などで人免疫グロブリン製剤の大量療法を行った後は、6ヶ月ほど間隔をあけるようにしています。