予防接種を受けられない子供
予防接種を受けられない赤ちゃん
予防接種を受けるには、体調ももちろんですが、アレルギーなど重要な要件がクリアしていないと、急性反応を起したり、あるいは予防接種そのものの病気を発症したりするおそれがあります。
予防接種を受けることができない者については、予防接種法施行規則第2条に記載されていますので下記に紹介します。
≪明らかな発熱がある≫
赤ちゃんはそれぞれ平熱にはばらつきがありますが明らかな発熱とは、通常は37.5℃以上をいいます。
発熱は予期しない病気の前駆症状である場合もあるので、原因のいかんを問わず、接種をすることができません。成人においては37.0℃以上を発熱があるとしていいですが、小児においては平熱が37.0℃を超える子供はしばしば見受けられるので、37.4度以下では、元気がありいつもの状態を変わりなければ接種してもかまいません。
ただし、最近の小児の体温調査では、従来考えられていたよりも37.0℃を超えている者の数が少なくなる傾向があるようです。午前中の検温で37.0℃以上の場合は、平熱が高いことがわかっている小児以外は接種を見合わせて少し様子を見たほうがいいでしょう。
また、一般的に普及している電子体温計は水銀体温計に比べて若干、高めに出るというデータもあります。
≪重篤な病気にかかっている≫
一般的に発熱者や急性疾患にかかっていることが明らかな子供は、回復するまで接種を延期するのが普通です。これは元の病気がどう進展するか、経過を見る必要があり、ワクチンの副反応と、元の病気の症状が重くなることを心配するためであり、さらに、もとの病気の症状をワクチンの副反応と間違われることを避けるためです。
≪急性アレルギー反応を起したことがあるも≫
ここで言う急性アレルギー反応とは、アナフィラキシー反応のことです。一般的にアレルギー性の反応は、局所の発赤や全身性発疹など比較的軽症なものから、重症のアナフィラキシーショックまで広範囲にわたっています。このうち、接種予定のワクチンの接種液の成分(例えば、インフルエンザワクチンはニワトリの有精卵を使って培養します。)にアナフィラキシー反応を起したことのあるものは摂取できません。
DPT、DT、日本脳炎、ポリオなど複数回接種をするワクチンでアナフィラキシーを起こしたことのある者も以後の接種は受けられません。
鶏卵、鶏肉、抗生物質(カナマイシン、エリスロマイシン)、ゼラチンなどでアナフィラキシーショックを起したことのある者は、これらを含むワクチンの接種はできません。
※アナフィラキシー反応とは?
アナフィラキシー反応とは、じんましん、口腔や咽頭のアレルギー性腫脹(口の中やのどの中の急性反応による腫れ)、喘鳴、呼吸障害、血圧低下、ショックなどの一連の症状を認めるもので、これらの症状が重症化したものがアナフィラキシーショックと呼ばれています。
アナフィラキシーショックの症状は以下のようなものがあります。
- 皮膚:かゆみ、むくみ、じんましん、冷や汗、蒼白、紅潮
- 呼吸器系:胸内苦悶、胸痛、喘鳴、呼吸困難
- 循環器系:脈拍微弱、頻脈、低血圧、不整脈、心停止
- 神経系:不安、意識障害(傾眠、昏睡)
- その他:結膜充血、流涙、嘔気、嘔吐、腹痛、失禁など