任意の予防接種は受けなくてもいい?
任意の予防接種は受けなくても大丈夫?
子供が生まれて病気の予防のために毎月のようにワクチンを接種しているはずです。この予防接種には、はしかなどの定期接種(無料)と水ぼうそう(水痘)やおたふくかぜ(流行性耳下腺炎)などの任意接種(有料)の2つに分かれています。
任意接種というと、定期接種に比べて病気自体が軽く、受けなくても受けてもいい予防接種だと勘違いしているお母さんが多いようです。
過去の報道や誤った知識で「予防接種は怖い」というイメージを持っているお母さんが多いようです。しかし、過去に予防接種による副作用で障害が起こった事例は、実際には予防接種が原因だと特定されなかったものが大半です。
予防接種を受けるか受けないかは一般的には、接種せずに病気にかかったときの重症度や接種の効果、地域での流行状況などを考慮して決めるの通常です。
でも、例えば水ぼうそう(水痘)は毎年のように流行し、少なくとも年間90万人以上が発病しているといわれています。ところが、任意接種である水痘ワクチンの接種率は約30%にとどまっています。
国立感染症研究所感染症情報センターなどが調査したデータによると、平成17年の1年間に水痘が原因で入院した人は1276人に上りました。このうちの約半数は乳幼児です。
水ぼうそうのワクチンを接種すると約20%の割合で水ぼうそうを発症しますが、発疹の数は少なく、症状の程度も軽く、水ぼうそうワクチンに重大な副作用はほとんど見られません。
しかし、この水痘ワクチンを接種していないと重症化するケースが見られ、その症状は水ぶくれが全身に広がり、脱水や肺炎、脳炎を併発するケースなど死亡したり重大な障害が残る場合もあります。
また、数年ごとに流行するおたふくかぜは平成18年では20万人が発症しました。思春期以降に発症すると、睾丸炎や副睾丸炎になる割合が高くなります。治療法はなく、高熱や炎症した部分の痛みが非常に激しく苦しい思いをします。
これらの任意接種の接種率は約30%程度です。
接種しないまま発症すると発症者の10~20人に1人の割合で無菌性髄膜炎(頭痛や発熱)などになりますが、接種すればその割合は数千人に1人といわれています。
このように予防接種はとても大切なものです。大切な子供たちの未来をはぐくむためにも、誤った知識で恐れたりしないでください。そして、100%安全とは言い切れないですが、接種のリスクと接種しないリスクとどちらが高いかを考えた場合、おのずと結論は出ています。
お母さん方、任意接種の予防接種を積極的に受けて、子供たちを感染症の脅威から守ってあげましょう。