新生児メレナ
新生児メレナ
新生児メレナとは、生後1日から数日に、消化管から出血するため、血便が出たり、血を吐いたり(吐血)する病気です。
血液を凝固させるには、ビタミンKが必要です。大人は腸内でビタミンKを腸内細菌のおかげで合成することができますが、新生児は腸内細菌の働きが未熟なため、ビタミンKを自分で作れるようになるまでには、数日かかります。そのため、生後24時間から5日くらいの間に、一過性のビタミンK欠乏症となって、出血するものです。
症状は生まれてから数日後に、血便や黒っぽいタール状の便が出ます。生まれて初めての便(胎便)が黒いのは正常です。また、産道で母体の血液を赤ちゃんが飲み込んでしまって出生の数日後に血便が出ることもありますが、これも心配要りません。
ママの乳首からの出血を飲んでしまい、便に血液が混じることも良くあります。
新生児メレナを起した赤ちゃんには、ビタミンKを投与します。現在は予防として、赤ちゃん全員に生後すぐにビタミンKシロップを飲ませているので、発症する赤ちゃんは大変少なくなりました。
また、ビタミンKシロップは退院時と1ヶ月検診時に、追加で投与することが推奨されています。
母乳だけを飲んでいる赤ちゃんの場合はまれですが、2~3ヶ月たってから出血することもあるので、血の混じった便が出るときは早めに小児科を受診するようにしましょう。(育児用粉ミルクにはビタミンKは添加されています。)