« 2008年05月22日 | Top2008年05月25日 »

最新記事【2008年05月24日】

予防接種の接種間隔
数種類の予防接種があって、接種後違う種類の予防接種を受けるのにどれぐらいの日数を空けなければならないか迷ううところです。そこで、予防接種の種類によってどれほどの間隔をあけなければならないかを示します。

生ワクチンの接種を受けたときは接種後27日以上、不活性化ワクチンやトキソイドの接種を受けたときは、6日以上の間隔をあけて他の予防接種を受けます。

接種間隔を一定期間あける理由は、先に接種したワクチンによる発熱などの副反応が出るかもしれない期間を余裕を持って避けるためと、ワクチンの特性に基づくものです。その特性とは、生ワクチンは、ワクチン中の病原体が体の中で増えるのに2~3週間、病原体に対する抗体ができるのに4週間ぐらいかかります。

接種した生ワクチンの有効成分である生きた病原体が体の中で増殖している間に別のワクチンを接種すると、ウイルス同士の干渉や、インターフェロンの産生によってワクチンの効果が上がらないおそれがあります。このため生ワクチン接種後は27日以上の間隔をあけます。

不活性化ワクチンは、ワクチンに対して体が強い反応を示すのは1~2日くらいですので、接種後6日たてば、他の予防接種を受けることができるのです。

※ウイルス同士の干渉
ウイルス同士の干渉とは、複数種類の生ワクチン(例えば、生ポリオワクチン1型、2型、3型)を同時に接種した場合、あるウイルスだけが体内で増殖し、残りのウイルスの増殖が抑えられることをいいます。


※インターフェロン
インターフェロンとは、ウイルスの増殖を阻害するタンパク質の総称で、ウイルスに感染した細胞(T細胞やマクロファージなど)が産生するウイルス増殖阻害物質です。

抗体
抗体とは体の中に侵入した異物(病原体や毒素など)に抵抗するために、リンパ球の一種が作るたんぱく質の事を言います。

抗体は異物全体でなく異物の一成分(抗原)に対して作られ、抗原と抗体が結合して、病原体の増殖を抑えます。一度抗体ができるとその後に同じ異物(病原体)が侵入してきたときには、よりすばやくたくさんの抗体が作られます。

免疫グロブリン(IgA、IgB、など)は各種抗体の集合体です。

接種時に注意が必要な子供
予防接種を受けるときに、注意を要する病気や状態があるもので、何らかの病気、体質を有する子供が含まれます。この中には、状況によっては接種することが可能なものがあり、予診時の健康状態を考慮して、あらかじめ薬を投与したりなどの処置を行ったうえで接種するなどの対策をとります。
≪心臓血管系、腎、肝などの病気や発育障害のある子供など≫
これは主として慢性の病気にかかっている場合であり、これらの病気の治療中の場合は感染症にかかった場合、治療中の病気が重篤になる場合が多いため、予防接種を必要とします。この場合、主治医の意見や、保護者と相談の上接種の可否を判断します。接種が不適当と考えられるものは以下のようなものがあります。
 <心臓血管系疾患>


  • 心不全のある子供

  • 無酸素発作を繰り返す子供

  • 活動性のリウマチ熱、リウマチ性心炎がある子供

  • 心筋炎、心膜炎にかかっている子供

  • 予後が非常に悪く、現在は良くても余命が短いと判断されるもの


 <腎臓疾患>

  • 副腎皮質モルモン剤または免疫抑制剤使用中止後6ヶ月以内の子供

  • 急性及び慢性腎不全の子供

  • 急性期、増悪期及び症状回復後6ヶ月以内の子供


以上のほかネフローゼ症候群についても主治医に相談する必要があります。
 <肝臓疾患>
肝機能障害を伴う急性、慢性の肝臓疾患
 <発育障害>
発達障害を有する子供が注意が必要になってきます。心身障害者はけいれんの合併しているものが多く、重症心身障害者は施設入所者も多く、予防接種の必要性も高まっています。
これらの子供たちは、一律に接種の対象からはずされていることが多かったですが、必要な予防接種はなるべく受けるようになければなりません。接種基準を以下に示します。

  • 日常観察されていない過度の緊張などの症状が現れた場合は、原因が判明するまで予防接種は控える。

  • 早朝体温が日常平均値より1℃以上低い場合は接種を控える。

  • けいれんの既往があるか、発熱による緊張が高まる症状に麻疹生ワクチンを接種する場合には、接種当日から主治医に相談して抗けいれん剤の服用を行う。


乳児期には、脳性まひや精神薄弱、その他の先天異常の診断が点かない場合があり、これらの子供に予防接種が行われた場合、けいれんを誘発するおそれや、障害発現の時期が不明瞭になり混乱するおそれがあるので、心身の遅れの疑われる乳幼児に対しては接種は控えるほうがいい。
 <未熟児>
出生時から合併症のないことを確認の上、一般乳児と同様に接種することを原則とします。ワクチン接種開始時期は、出生後日齢、暦月齢を適用します。しかし、極症未熟児の場合は、接種開始月齢を遅くすることも考慮します。
 <HIV感染症>
人免疫不全ウイルス(HIV)感染者及びエイズ患者に対しては、生ポリオワクチンとBCGの接種は行えません。接触機械のある家族への生ワクチンの接種も控える必要があります。
生ワクチンは一般的に近畿ですが、麻疹離間による被害は大きいので、感染者、患者共に、麻疹、風疹生ワクチンは状況に応じて接種可能です。
DPT、日本脳炎、インフルエンザなどの不活性化ワクチンは接種しても問題ありません。

≪過去の接種によりアレルギー症状を呈してたことのある者≫
繰り返し接種を行わなければならないワクチンについての注意事項です。
DPTワクチン、破傷風トキソイド、日本脳炎ワクチンなどは、前回接種後の反応が参考になります。局所症状として発赤、腫れや全身症状として発熱が多いですが、これらはワクチンの直接作用によることが多い。
ワクチン接種によって、アレルギー性反応、高度の局所反応、高熱などの全身症状を示したことのある子供に対しては、以後の同じ種類のワクチンの接種を中止するか、減量接種、予防的薬剤使用などの配慮が必要になってきます。

≪けいれんの既往のある子供≫
健康被害のうちで、最も多いのはけいれんです。接種後にけいれんが起こった場合、それがその後にてんかんになったり、発達の遅れが明らかになったりすることがあり、何年も後の心身障害と接種との因果関係が問題となる場合もあります。
 <けいれん既往のある子供>
単なる良性の熱性けいれんが1回だけ起こったと判断される場合、また脳波上の異常を認めない場合には、摂取量を減じたり、発熱に対する予防措置(解熱剤、抗けいれん剤などの使用)を講じた上で接種することができます。一年以上前の1回の熱性けいれんだけであれば、まず問題ないものと考えられます。
 <てんかんの既往のある子供>
主治医に相談の上、接種する必要があります。一般的に3年以上発作がなく、脳波上も発作性の異常波が認められない場合には接種しても問題ないものと考えられています。
1年以上発作はないが、最終発作から3年以上経過していない場合(脳波上の異常のある者も含む)には麻疹生ワクチンは注意して接種する必要があります。
何度もけいれんを起す場合、けいれんの原因が不明である場合は、接種を見合わせて経過を観察する必要があります。

予防接種を受けられない赤ちゃん

予防接種を受けるには、体調ももちろんですが、アレルギーなど重要な要件がクリアしていないと、急性反応を起したり、あるいは予防接種そのものの病気を発症したりするおそれがあります。
予防接種を受けることができない者については、予防接種法施行規則第2条に記載されていますので下記に紹介します。

≪明らかな発熱がある≫
赤ちゃんはそれぞれ平熱にはばらつきがありますが明らかな発熱とは、通常は37.5℃以上をいいます。
発熱は予期しない病気の前駆症状である場合もあるので、原因のいかんを問わず、接種をすることができません。成人においては37.0℃以上を発熱があるとしていいですが、小児においては平熱が37.0℃を超える子供はしばしば見受けられるので、37.4度以下では、元気がありいつもの状態を変わりなければ接種してもかまいません。

ただし、最近の小児の体温調査では、従来考えられていたよりも37.0℃を超えている者の数が少なくなる傾向があるようです。午前中の検温で37.0℃以上の場合は、平熱が高いことがわかっている小児以外は接種を見合わせて少し様子を見たほうがいいでしょう。
また、一般的に普及している電子体温計は水銀体温計に比べて若干、高めに出るというデータもあります。
≪重篤な病気にかかっている≫
一般的に発熱者や急性疾患にかかっていることが明らかな子供は、回復するまで接種を延期するのが普通です。これは元の病気がどう進展するか、経過を見る必要があり、ワクチンの副反応と、元の病気の症状が重くなることを心配するためであり、さらに、もとの病気の症状をワクチンの副反応と間違われることを避けるためです。
≪急性アレルギー反応を起したことがあるも≫
ここで言う急性アレルギー反応とは、アナフィラキシー反応のことです。一般的にアレルギー性の反応は、局所の発赤や全身性発疹など比較的軽症なものから、重症のアナフィラキシーショックまで広範囲にわたっています。このうち、接種予定のワクチンの接種液の成分(例えば、インフルエンザワクチンはニワトリの有精卵を使って培養します。)にアナフィラキシー反応を起したことのあるものは摂取できません。

DPT、DT、日本脳炎、ポリオなど複数回接種をするワクチンでアナフィラキシーを起こしたことのある者も以後の接種は受けられません。

鶏卵、鶏肉、抗生物質(カナマイシン、エリスロマイシン)、ゼラチンなどでアナフィラキシーショックを起したことのある者は、これらを含むワクチンの接種はできません。

※アナフィラキシー反応とは?
アナフィラキシー反応とは、じんましん、口腔や咽頭のアレルギー性腫脹(口の中やのどの中の急性反応による腫れ)、喘鳴、呼吸障害、血圧低下、ショックなどの一連の症状を認めるもので、これらの症状が重症化したものがアナフィラキシーショックと呼ばれています。
アナフィラキシーショックの症状は以下のようなものがあります。


  • 皮膚:かゆみ、むくみ、じんましん、冷や汗、蒼白、紅潮

  • 呼吸器系:胸内苦悶、胸痛、喘鳴、呼吸困難

  • 循環器系:脈拍微弱、頻脈、低血圧、不整脈、心停止

  • 神経系:不安、意識障害(傾眠、昏睡)

  • その他:結膜充血、流涙、嘔気、嘔吐、腹痛、失禁など

赤ちゃんの予防接種相談室

熱を出した、下痢をした、頭をぶつけた、泣き方がいつもと違う!などなど
赤ちゃんや子供はいろいろな病気や小さな事故を経験しながら大きくなってゆきます。赤ちゃんや子供の具合は、全身の様子でわかることが多いものです。
「飲む」、「寝る」、「機嫌」が普段どおりならまず心配することなどありません。でも「飲まない」、「寝ない」、「機嫌が悪い」などには注意が必要です。
身近にいるパパやママが気をつけてあげて、赤ちゃんや子供が出すサインをうまく読み取ってあげましょう。
子供の健やかな成長は、私たちが子供から大人に成長してそして親になってはじめて経験する願いではないでしょうか。そんな赤ちゃんや子供たちの成長に必要な予防接種について、少しでも不安や心配を解消するためにこのサイトを作りました。
大切な子供たちの健やかな成長を願って.........。


スポンサードリンク