ビタミンK欠乏症
ビタミンK欠乏症
血液の中には、出血があったときにそれを止めるための血液を凝固させる働きがあります。血液が固まるために必要な因子は12個あります。その成分のうちのいずれか1つが不足すると、血液は固まりにくくなってしまいます。
生まれたての赤ちゃんは、胎盤を通してお母さんかもらう血液が固まるために必要な因子の量が少ない場合があります。また、超野中の善玉細菌の集まりができていないため、腸内細菌によるビタミンKの合成もできません。
このため、生後1~2ヶ月の間は、ビタミンKが不足しやすい状態あるのです。
ビタミンKが不足すると、血液がうまく固まらないために、新生児メレナを起こしたり、命の危険がある頭蓋内出血になることもあります。こうした病気の赤ちゃんは年間400人にひとりの割合で出ているといわれています。
特に母乳で育っている赤ちゃんに多く、患者の赤ちゃんのうち85%が母乳で育てられているというデータもあります。これは母乳の中に含まれるビタミンKの量がミルクに比べてかなり少ないためです。
とはいえ、母乳は栄養のバランスがよく、赤ちゃんの免疫力を高め、感染症に強い体をはぐくんでくれます。また、お母さんと赤ちゃんの心の絆を強める意味でも大切なものです。
通常、母乳栄養の場合、生後1日目、3日目、1ヶ月健診時にビタミンKの内服が行われて、ビタミンK不足によるこれらの病気を防いでいます。