Top >  子どもの病気用語解説 >  液性免疫

液性免疫

液性免疫

人間の体の中に異物や有害物質が侵入してくると、白血球のうちでも大型の食細胞と呼ばれる細胞が最初に活動を開始します。この細胞は単純な識別能力を有していて、細菌、ウイルス、あるいは障害を受けた細胞や感染細胞などに吸着して、これらを貪食して破壊し有害な細菌類の増殖を防いでいます。

人間の免疫はこれだけではなく食細胞の免疫作用よりもっと高度に発達した免疫のシステムが2系統存在します。この高度な免疫反応の主役を担当するのが2種類のリンパ球です。骨髄で幹細胞から産生分岐したリンパ球がその中で成熟したBリンパ球(B細胞)と、胸腺に運ばれてそこで成熟した胸腺由来のTリンパ球が免疫の重要な役割を果たしています。

≪液性免疫≫
骨髄で幹細胞から先制されたBリンパ球は、侵入してきた細胞やウイルスなどの「抗原」に刺激されると、急激に分裂を開始してその抗原に対応したBリンパ球が増殖し、「抗体」と呼ばれる物質を産生して血液中に放出します。抗体はグロブリンに属するたんぱく質で、免疫グロブリンと呼ばれています。免疫グロブリンは分子構造の違いから5種類(IgM、IgD、IgG、IgA、IgE)あります。抗体は数々の作用を持っていて、侵入してきた細胞を取り込んで食細胞に貪食されやすくしたり、細菌の分泌する毒をを中和したり、ウイルスが細胞に吸着して侵入するのを防いだりする作用を持っています。これら抗体産生系を「液性免疫」と呼んでいます。
この中で私たちに身近なものは、花粉症などの花粉に対応して、産生されるものがIgEと呼ばれるものです。これも、花粉という抗原に反応してBリンパ球が産生した免疫グロブリンです。過剰に産生されるために、アレルギー反応として私たちの体にいろいろな障害を発生させます。つまり、液性免疫という免疫機構の過剰反応が花粉症であり、アレルギーであるといえます。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://sfuji.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/385

         

子どもの病気用語解説

赤ちゃんや子どもの予防接種や病気などのたくさんのわからない言葉が出てきます。それらの言葉の意味や解説などわかりやすくまとめてみました。

関連エントリー

抗体 ワクチン ローレル指数 さかまつげ 内反足と外反足 ダウン症候群 アレルギー 動脈管開存症 ファロー4徴症 母子感染 ビタミンK欠乏症 先天性風疹症候群 不顕性感染 細胞性免疫 液性免疫 ライソゾーム病 多因子遺伝病 単一遺伝子病 臍ヘルニア 耳音響反射(OAE) 被虐待児症候群 乳幼児突然死症候群 乳幼児揺さぶられ症候群(SBS) 溶血性尿毒症症候群 乳糖不耐症 折れ耳・コップ耳・立ち耳 袋耳 副耳(耳珠) ばね指 機能性心雑音 分娩マヒ 分娩骨折 産瘤 核黄疸 生理的黄疸 咳喘息 らい症候群 髄膜刺激症状 学校伝染病と出席停止期間 新生児マススクリーニング 亜急性硬化性全脳炎 結核性髄膜炎 コッホ現象


スポンサードリンク