おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
| おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)とは? |
ムンプスウイルスの感染で起こる幼児に多い病気です。耳の下の唾液を出す耳下腺と呼ばれる部分が腫れ、顔のあごからほほの付け根の部分が腫れて膨らむことから「おたふくかぜ」と呼ばれています。難聴を合併することがるので、予防接種で積極的に防ぎたい病気といえます。
| おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の原因菌 |
ムンプスウイルスの感染が原因で起こる病気で、潜伏期間は2~3週間です。
人にうつしやすい時期は、耳下腺が腫れる数日前から、症状が出た後10日程度です。感染しても症状が出ない不顕性感染が30~40%に見られます。この場合でも、普通は一生続く抗体(終生免疫)ができます。なお、ムンプスウイルス以外のウイルスの感染で耳下腺が腫れることがあります。また、繰り返し耳下腺が腫れる「反復性耳下腺炎」という病気もありますが、おたふくかぜとは別の病気です。
| おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の症状 |
感染初期に発熱することが多いのですが、主な症状は耳下腺の腫れと痛みです。通常、咳や鼻水などの風邪症状はなく、吐き気や下痢などの胃腸症状もありません。
≪耳下腺の腫れ≫
突然、耳下腺(耳の下の部分にある唾液を出している分泌線)からほほ、あごのあたりが腫れてきて押すと痛みがあります。まず、片方が腫れて、数日して絡もう片方も腫れくる場合が全体の75%、残りの25%は片方だけが腫れます。
≪発熱≫
耳下腺が腫れるのと同時に、熱が出ることが多い病気です。耳下腺の腫れなどの症状は、3日ごろが最も強くなりますが、1週間程度で治ることが多いでしょう。
1週間以上たっても熱や頭痛が続く、首が曲がらない、水分が取れない(脱水)などの症状がある場合は、かかりつけ医を受診しましょう。(一度受診している場合も再受診したほうがいいでしょう。)
| おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)のケア |
特別な治療薬はないため、症状を軽くする対症療法を行います。
≪発熱≫
熱が高かったり、痛みが強くてぐったりしている場合は解熱鎮痛薬を使用してもかまいません。
≪脱水予防≫
口をあけたり、咬んだりすると痛むので食欲が落ちます。咬まずにすむやわらかい食べ物を工夫してあげましょう。また、脱水にならないようにしっかり水分補給を心がけましょう。
≪安静≫
ほほや耳の下を冷やしてあげると痛みがやわらぐことがあるので、本人が嫌がらないようなら保冷枕などで冷やしてあげましょう。
保育園や幼稚園には、耳下腺の腫れが引いてから戻ることができます。(おたふくかぜは学校保険法で出席停止の対象になっています。)
≪予防接種≫
おたふくかぜの予防接種は1歳以上から受けられます。