風疹
| 風疹(三日はしか)とは? |
風疹ウイルスの感染で起こる病気です。冬の終わりから初夏にかけて小流行が見られますが、最近、季節にあまり関係がないようです。
3歳以上の幼児期から10歳ぐらいまでの学童期に多い病気です。症状は軽く、3~4日で治ります。
熱と発疹が主症状なので「3日ばしか」とも呼ばれますが、症状ははしかよりはるかに軽く、感染力もはしかほど強くありません。また、30~50%の人は感染しても症状が出ません。(不顕性感染)
風疹の抗体がない妊婦さんが妊娠初期に感染すると、先天性風疹症候群が起こる心配があります。
| 風疹の原因菌 |
風疹にかかっている人の席やくしゃみで飛び散ったウイルスを、鼻や口から吸い込むことで感染します。(飛まつ感染)
発疹の出はじめが最も感染力が強く、その前後5~7日間ぐらいは感染源になります。熱が下がれば感染力は低下します。潜伏期間は、2~3週間ぐらいで、自然感染の場合、一度かかれば終生免疫が付いて、二度とかかりません。不顕性感染の場合でも免疫は付きます。
免疫があるかどうかは多くの場合血液検査をしないとはっきりはわかりません。
| 風疹の症状 |
軽い発熱と同時に発疹が出ます。症状は軽く、名前の通り3~4日で治ります。耳の後ろや首の付け根のリンパ節がはれることがあります。
≪発熱≫
38度前後の熱が出ますが、出ない人も半分ぐらいいます。熱は1~3日で下がります。
≪発疹≫
2~5mmぐらいの薄い赤色の発疹が出ます。最初は顔から首の辺りに出て、すぐにお腹や手足へ広がり、3日ほどで消えます。
≪リンパの腫れ≫
発熱と同時に、耳の後ろや首のリンパ節が晴れてきて押すと軽く痛みがあります。熱が下がっても腫れが続くことがありますが、1ヶ月ほどで自然と治るといわれています。
| 風疹のケア |
特別な治療をしなくても、ほとんどは安静にしていれば自然と治ります。家庭のケアで大丈夫ですが、38度以上の熱があるときはかかりつけ医を受診しませよう。
学校保険法で、登園・登校は「発疹が消えてから」となっているので、症状が軽い場合でも診断を受ける目的で受診してもいいと思います。なお、かかりつけ医を受診するときは、発疹が出ていることを事前に連絡することが大切です。
≪発熱のケア≫
熱は出ても38度前後です。熱のある間は消化のよい食事と水分補給を心がけましょう。熱が高くて、食欲がない、機嫌が悪いようなら解熱鎮痛剤を使うことも大丈夫です。
≪発疹≫
かゆみもないので特別な手当ては必要ありません。自然と消えるのを待ちます。
≪お風呂≫
元気がいいなら入浴してもかまわないでしょう。暑い季節で汗をかくときは、ぬる目のシャワーで洗い流してあげることもいいでしょう。
| 風疹の合併症 |
風疹は一般的に症状の軽い病気ですが、流行時には合併症が見られることがあります。まれ(数千人に一人)で、血小板減少性紫斑病、貧血、脳炎、髄膜炎などが起こることがあります。心配な症状が現れたら、早めにかかりつけ医に相談しましょう。
風疹で心配なのは、むしろ妊娠初期の初感染による先天性風疹症候群です。これは、胎児に心臓の奇形、白内障、聴覚障害、小頭症、知的障害などを引き起こします。低出生体重児になることもあります。お母さん自身が予防接種を受けて抗体ができていれば防ぐことができます。血液検査で風疹の抗体を調べ、抗体がない場合は妊娠前に予防接種を受けましょう。(接種後最低2ヶ月は避妊をしてください。)
≪予防接種≫
風疹の予防接種は、麻疹・風疹混合(MR)ワクチンで、1歳になったらなるべく早く受けるようにしましょう。