けいれん
| 小児のけいれん |
小児のけいれん発作の中で、最も多いのが乳児の熱性けいれんで、この場合の予後は一般的に良好です。主としてウイルス感染による発熱に伴ってけいれんをきたすもので、家族歴で両親のいずれかに既往のある場合が多いと言われています。
全身性間代性(四肢をぴくぴくと動かすようなけいれん)もしくは強直性(全身を突っ張るようなけいれん)のけいれんで、意識障害や尿失禁を伴うことも多いですが、多くの例では5分までに自然とけいれんはとまり回復します。一般に予後は良好で3歳を過ぎる頃には発作は自然となくなり、熱を出してもけいれんを起こさなくなります。。6ヶ月未満あるいは3歳以上の場合はまれで、この年齢層でもけいれんでは他に原因がないかを検査する必用があります。
「てんかん」は発作性に脳の神経細胞に異常な電気的興奮が起こり、そのため意識、運動、感覚などの突発的かつ再発性の異状をきたす疾患で、小児良性てんかんから点頭てんかんのように難治性のものまで数々の種類のものがあります。
問題となるのはけいれん重責発作で30分以上けいれんが続く、あるいは発作後、意識が回復するまでに次の発作が繰り返される場合をいいます。緊急にけいれんを止める処置を行う必用がありますので、救急車で小児科の処置ができる病院へ運んでもらうことが必要です。
てんかんと区別が必要なものに憤怒けいれん(泣き入りひきつけ)とヒステリーの仮性発作、過呼吸症候群などがあります。憤怒けいれんは6~18ヶ月の子供に見られるもので、激しい号泣の後に呼気の状態のままでチアノーゼとなり、全身けいれんに移行するか、あるいは恐怖のために顔面蒼白、徐脈となり全身けいれんを起こすけいれん発作です。呼吸が一時的に止まることによる一時的な脳の血流の減少、酸素不足によるものと考えられています。発作のないときの脳波や神経学的な異常は認められません。一方、仮性発作は持続時間が長く、発作中に人目をひこうとする性質がありおしっこを漏らしたりや発作後のもうろう状態もありません。
発作時には着衣を緩めて、嘔吐の吐物による気道の閉塞を防ぐため頭部を横にします。熱性けいれんは5分以内に自然に止まるので、特別な処置を必要としません。過剰な厚着の場合があるので、再発を防ぐために涼しい格好にします。
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