予防接種とは何?
予防接種とは病気から身を守る免疫力を人工的につけるものです。
予防接種は、かかってしまうと症状を和らげるだけでなく根本的な治療法がない病気(ウイルス性の多くの病気、例えばはしかや風疹、おたふくかぜなど)に対して、軽くその病気にかけて抵抗力をつけるものです。
最近は、そういった病気の流行が少なくなり、予防接種を受けなくても大丈夫なのでは?というようなことをいわれる方もいらしゃいます。確かに最近はそういった病気がはやらなくなってかかる人も少なくなっています。しかし、それは過去にみんなが予防接種を受けてきて抵抗力をつけているからです。
「ポリオ」(急性灰白髄炎)は過去には「小児麻痺」といわれ、脊髄の運動神経を壊して脚や腕、胸、腹などの筋肉を麻痺させる病気で1960年代前半までは流行を繰り返していました。しかし、予防接種が行われるようになってからは、その効果で、現在は国内での自然感染は報告されていません。
また、過去にはたくさんの赤ちゃんが百日咳によって犠牲になっていましたが、予防接種が始まると、犠牲になる赤ちゃんが減りました。しかし、予防接種禍(予防接種の副反応による死亡事故や障害事故)の影響で接種率が低下して、今年百日咳が流行した地域がありました。
このようなことが起こらないためにも、予防接種は必要とされているのです。(病気によるリスクと予防接種を受けるリスクの話は別のカテゴリーにあります。)
予防接種では、感染症の原因となるウイルスや細菌が作り出す毒素を弱めたり、殺したりしたものでワクチンを作り、それを体内に取り込んで、軽く病気にかかったような状態にします。そうして、その病気に対する抵抗力をつくります。ワクチンはすべての病気に対してつくることができるのではなく、細菌やウイルスの種類によっては作ることができないものもあります。